ゲーミングモニターとは?普通のモニターとの違い
ゲーミングモニターは、ゲームプレイに特化した高性能なモニターです。
一般的なモニターと比べて「滑らかな動き」や「低遅延」といった特徴があります。
一般的なモニターは、文書作成やWebブラウジングなどの用途を想定しているため、素早い動きの表示が苦手です。
マウスを速く動かすと残像が見えるように、ゲームのような高速な動きには対応しきれません。
一方、ゲーミングモニターは高速な映像も美しく表示できます。
素早いカメラ操作で敵を見つけたり、相手のわずかな動きを察知して次のアクションを予測したりと、一般的なモニターに比べて迅速に情報をキャッチできます。
特に、FPSや格闘ゲームなどの対戦型ゲームをプレイする方に最適です。
ゲーミングモニターの選び方
ゲーミングモニターの選ぶ際には、以下の7つのポイントに注目しましょう。
- モニターサイズ
- リフレッシュレート
- 解像度
- パネルの種類と特徴
- 応答速度
- 入力端子の種類と数
モニターサイズ
ゲーミングモニターは24‐27インチが人気!
ゲーミングモニターにはさまざまなサイズがありますが、特にゲーマーやeスポーツプレイヤーに人気なのは24インチです。このサイズは画面全体が視野に収まりやすく、FPSや格闘ゲームの大会でもよく使用されています。
一方、視認性を保ちながらも迫力を求める場合は27インチがおすすめです。
画面端の情報を確認する際に視線の移動距離が少し増えますが、大きな画面による高い没入感が得られます。特に、MMOやRPGなどの競技性が低いゲームを楽しむ際に最適です。
大画面のウルトラワイドモニターも!
迫力を重視する方には、通常のゲーミングモニターよりも横幅が広い「ウルトラワイドモニター」がおすすめです。
対応するゲームでは、通常では見切れてしまう左右のグラフィックも表示されるため、より高い没入感を得ることができます。
さらに、ウルトラワイドモニターはマルチタスクにも最適です。
PCゲームをウィンドウモードでプレイしながら、ブラウザで攻略サイトを見たり、動画を流して「ながらプレイ」することができます。マルチディスプレイのベゼルが気になる方にもおすすめです。
リフレッシュレート
ゲーミングモニターの主流は144Hz
「リフレッシュレート」は、1秒間に画面が何回書き換えられるかを示す指標です。
通常のモニターは60Hz(1秒間に60回書き換え)ですが、ゲーミングモニターは144Hz(1秒間に144回書き換え)が主流です。これにより、画面が滑らかに表示され、敵の姿を早く視認することができます。
フルHDのゲーミングモニターには、144Hz対応のモデルが多く揃っています。
価格と性能のバランスが良く、初めての1台としておすすめです。
4Kモニターは以前は60Hzが主流でしたが、最近では144Hz以上のモデルも増えてきました。価格も下がってきているので、画質を重視する方は検討してみてください。
さらに高性能な240Hz対応モデルも!
ゲーミングモニターの中でも、リフレッシュレートが240Hzを超えるモデルはハイエンドとされています。
これらのモニターは、映像を出力するパソコンにも高いスペックが求められるため、現在はフルHDのみで展開されています。
スタンダードな144Hzと比べて、さらに滑らかな動きを実現し、敵の姿をより早く察知することが可能です。
一瞬の差が勝敗を分けるFPSでは、キルレートにも影響します。リフレッシュレートが高いほど価格も上がりますが、より快適なプレイを求める方には240Hz以上のモデルがおすすめです。
PS5は120Hz以上のモデルを選ぼう
PS5は4K/120Hzの描画に対応しています。発売当初はこのスペックを満たすゲーミングモニターが少なかったものの、近年では多くのメーカーが対応モデルを提供しています。
PS5の性能を最大限に引き出すためには、120Hz以上のモデルがおすすめです。
ただし、ゲーミングモニターのリフレッシュレートは最大値が表示されているため注意が必要です。
フルHDでは120Hz以上出るものの、4Kでは60Hzまでしか対応していないモデルもあります。4K/120Hzをサポートする「HDMI 2.1規格」に対応しているかどうかを確認しましょう。
PS4・Switch用なら60~75Hzがおすすめ
PS4やSwitch用のゲーミングモニターを探している方には、60~75Hzのモデルがおすすめです。
PS4やSwitchのゲームは30Hzまたは60Hzで動作するように設計されているため、それ以上のリフレッシュレートを持つモニターを使用してもオーバースペックになってしまいます。
ただし、60~75Hzのゲーミングモニターは選択肢が少ないのが現状です。
主流の144Hzモデルと価格差もほとんどないため、将来的にPCゲームも楽しみたい方は144Hzのモデルも検討してみてください。
解像度
1920×1080の「フルHD」が一般的
ゲーミングモニターでは、1920×1080の「フルHD」が一般的です。
4Kと比べると解像度は劣りますが、24~27インチの定番サイズでは違いがほとんど分かりません。安価なフルHDでも十分に美しい映像が楽しめます。
さらに、フルHDは要求スペックが低いのも魅力です。
4KはフルHDの4倍の解像度があるため、高いハード性能が必要です。グラフィックの美しさよりも速度を重視する方には、フルHDのゲーミングモニターがおすすめです。
映像美を楽しみたいなら「4K」対応モデル
映像美を重視するなら、「4K」対応モデルがおすすめです。
フルHDでは画面が大きくなるとドットの粗さが目立ちますが、4Kなら大画面でも高画質なグラフィックを楽しめます。
最近では、4K画質に対応したコンテンツも増えてきています。
多少速度を犠牲にしてでもグラフィックを優先したい方や、ゲームだけでなく映画も楽しみたい方は、4Kゲーミングモニターを検討してみてください。
パネルの種類と特徴
IPSパネル
IPSパネルとは、IPS方式を採用した液晶パネルのことです。
特徴として「色の再現性が高い」「視野角が広い」点が挙げられます。角度を変えても色味が変わりにくいため、体勢を変えながらゲームをプレイする方に最適です。
以前は応答速度が遅いとされていましたが、最近では高速化が進み、1ms以下を実現したモデルも登場しています。
他の駆動方式と比べて価格はやや高めですが、画質を重視する方におすすめです。
VAパネル
液晶テレビにもよく使われるVAパネルは、コントラストが高いのが特徴です。
画面が明るく、白と黒の明暗差をしっかりと表現でき、引き締まった黒色でメリハリのある映像を映し出します。
ただし、VAパネルには視野角が狭いというデメリットがあります。
斜めから見ると色味が変わってしまうため、なるべく正面から見るようにしましょう。価格と性能のバランスが良いため、初めての1台としてもおすすめです。
TNパネル
スマホや電子看板など、身近な液晶ディスプレイに採用されているTNパネルは、生産技術が確立されているため、IPSパネルやVAパネルと比べて安価で手に入れられるのが魅力です。
さらに、TNパネルは応答速度が速いため、高リフレッシュレートのゲーミングモニターにもよく使われています。
視野角が狭く、色の再現性が低いというデメリットはありますが、FPSのような競技性の高いゲームをプレイする方におすすめです。
応答速度
応答速度とは、ある色から別の色に変わる速さを示す時間のことです。単位は「ms」で、数値が小さいほど高性能です。
動きの速い映像でも残像感を抑え、くっきりと表示できます。ゲーミングモニターとしては最低でも5ms、予算に余裕がある場合は1ms以下がおすすめです。
ただし、メーカーによって測定方法は異なります。ゲーム用途の場合は、中間色から別の中間色に変わるまでの時間を測った「GtG」や、業界標準化団体VESAが規定する「MPRT」の時間を確認しましょう。
入力端子の種類と数
ゲーミングモニターの入力端子には、DisplayPortやHDMI、USB Type-Cなどさまざまな種類があります。
接続する機器と同じ端子が搭載されているかを必ず確認しましょう。
変換ケーブルや変換アダプタを使えば異なる端子とも接続できますが、追加の出費がかかることがあります。
また、入力端子の数も重要なポイントです。例えば、端子が1つしかない場合、他の機器と接続するたびにケーブルを抜き差しする必要があります。
複数の機器を接続する予定がある方は、端子の数が十分かどうかを確認してみてください。
ゲーミングモニターおすすめメーカー
ピクシオ(Pixio)
ピクシオ(Pixio)は、アメリカのカリフォルニア発のゲーミングモニターブランドです。
高性能でありながら手頃な価格のゲーミングモニターを提供しています。
高リフレッシュレートやパネルの種類、解像度、サイズ、ゲーマー向けの機能がついた、幅広いニーズに対応したゲーミングモニターを取り扱っています。
ピクシオのモニターは、PCゲームだけでなく、コンソールゲームやクリエイターの仕事、テレワークにも適しています。
エイサー(Acer)
エイサー(Acer)は、台湾に本社を置く大手エレクトロニクスメーカーで、特にゲーミングモニターの分野で広く知られています。
エイサーのゲーミングモニターは、エントリーモデルからハイエンドモデルまで幅広く展開されており、さまざまなニーズに対応しています。
エイサーのモニターは、ゲーミングだけでなく、クリエイティブな作業や日常の使用にも適しています。
エイスース(ASUS)
KOORUI
KOORUIは、中国の「HKC」という企業のゲーミングモニターブランドです。
HKCは液晶ディスプレイの製造で中国国内で2位、世界でもトップクラスの企業であり、2023年には液晶パネルの出荷台数で世界第3位を記録しています。
KOORUIのモニターは、コストパフォーマンスが高く、特に予算を抑えたいゲーマーにとって魅力的な選択肢です。
デル(Dell)
Dellのゲーミングモニターは、さまざまな特徴を持っており、ゲーマーにとって魅力的な選択肢です。まず、リフレッシュレートが高く、滑らかな映像表示が可能です。
例えば、240Hzや360Hzといった高リフレッシュレートのモデルもあり、特に高速アクションゲームや競技ゲーミングに適しています。
Alienwareシリーズなどのハイエンドモデルもあり、これらは特にプロフェッショナルなゲーマーやeスポーツ選手に向けて設計されています。これらのモデルは、優れた応答性と表示性能を備えており、最高のゲーム体験を提供します。
Dellのゲーミングモニターは、幅広い選択肢と高性能を兼ね備えており、初心者からプロフェッショナルまで、さまざまなニーズに応えることができます。
JAPANNEXT
JAPANNEXTのゲーミングモニターは、特にコストパフォーマンスに優れた製品が多いことで知られています。
JAPANNEXTのゲーミングモニターはIPSパネルを採用しているモデルが多く、広い視野角と美しい色再現性を持っています。これにより、どの角度から見ても鮮やかな映像を楽しむことができます。さらに、HDR対応のモデルもあり、よりリアルで色鮮やかな映像を体験できます。
JAPANNEXTのモニターは、ブルーライト低減機能やフリッカーフリー設計が施されており、長時間の使用でも目の疲れを軽減します。また、ゲームモードが搭載されており、暗い場所や明るい場所に隠れた敵を見やすくする機能もあります。
入力端子も豊富で、DisplayPortやHDMIなど複数のデバイスを接続することができます。これにより、PCやゲーム機などを簡単に切り替えて使用することができます。
このように、JAPANNEXTのゲーミングモニターは、高性能でありながら手頃な価格で提供されており、初心者からプロゲーマーまで幅広いユーザーにおすすめです。
ベンキュー(BenQ)
BenQのゲーミングモニターは、BenQは「ZOWIE」と「MOBIUZ」という2つのブランドを展開しています。
ZOWIEシリーズは、プロフェッショナルなeスポーツ向けに設計されています。高いリフレッシュレート(144Hzから360Hz)と高速応答速度(0.5msから1ms)を持ち、特に競技シーンでの使用に適しています。例えば、ZOWIEのモニターには「DyAc+」という独自のモーションブラー低減技術が搭載されており、映像の残像を減らして鮮明に表示します。また、「Black eQualizer」機能により、暗いシーンでも視認性を高めることができます。
一方、MOBIUZシリーズは、幅広いゲーマー向けに設計されており、美しい映像と臨場感のあるオーディオを提供します。これらのモニターは、HDRi技術を搭載しており、よりリアルで色鮮やかな映像を楽しむことができます。また、treVoloスピーカーを内蔵しており、高音質のサウンドを提供します。
このように、BenQのゲーミングモニターは、プロフェッショナルからカジュアルゲーマーまで、さまざまなニーズに応える高性能な製品を提供しています。
まとめ
ゲーミングモニターは、美しいグラフィックを滑らかに表示することができます。
特に、動きの速いFPSや格闘ゲーム、レースゲームをプレイする際には、その違いが明確に感じられます。
ゲームを本格的に楽しみたい方は、ぜひ導入を検討してみてください。