高性能なゲーミングPCも、放置すればホコリや熱で性能ダウン…。
動作が重くなったり、突然のシャットダウンにつながることもあります。
この記事では、外側の簡単なお手入れから、内部の掃除や長持ちさせるコツまで、初心者でも安心してできる方法を紹介します。

- ゲーミングPCの正しい掃除手順
- 内部・外部の掃除ポイントと注意点
- 長持ちさせるための予防と便利グッズ
掃除を始める前の準備
ゲーミングPCの掃除は「道具をそろえる」ことと「安全対策」が何より大切です。
間違ったやり方で掃除すると、パーツを傷めたり、感電・ショートの原因になることも…。
まずは正しい準備から始めましょう。
掃除に必要な道具一覧
ゲーミングPCの掃除に使う道具は、基本的にシンプル。身近なものやPC用アクセサリーを組み合わせればOKです。
道具 | ![]() エアダスター | ![]() 柔らかいブラシ | ![]() マイクロファイバークロス | ![]() 掃除機(弱モード) | ![]() 静電気防止手袋 or リストバンド | ![]() ドライバー |
---|---|---|---|---|---|---|
用途 | 内部のホコリ飛ばし | ファンや隙間のホコリ除去 | 外装の拭き取り | 床に落ちたホコリ吸引 | パーツ保護 | サイドパネルの取り外し |
ポイント | 缶を逆さにしない (液体が噴き出す危険あり) | メイク用ブラシの流用も可 | 静電気が起きにくい布を使用 | PC内部に直接ノズルは入れない | 静電気で基板を壊さないために必須 | 磁石付きだとネジを落としにくい |
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掃除前に確認すべき注意点(電源オフ・静電気対策など)
PCは精密機械なので、準備段階での注意が超重要です。
- 必ず電源を切る
-
シャットダウン → 電源コードを抜く → 可能なら数分放置して放電を待つ。
- 静電気対策をする
-
乾燥する季節は特に注意。静電気防止手袋やリストバンドがベスト。なければ金属(デスクの脚など)に触れて体の電気を逃してから作業を開始。
- 掃除する場所を選ぶ
-
カーペットの上は静電気が発生しやすいのでNG。できればフローリングの上で。
- 無理に分解しない
-
パーツ交換経験がない人は、マザーボードや電源の奥まで触るのは避け、基本は「ホコリ飛ばしと外装拭き」にとどめるのがおすすめ。
ゲーミングPCの外側掃除
外側は一番目に入る部分。ホコリや指紋を放置すると見た目が悪いだけでなく、通気口が詰まって熱がこもる原因にもなります。
ここではケースや周辺機器を中心に、簡単にできる外側掃除の方法を紹介します。
ケース表面・USBポートのホコリ取り
PCケースの外側は、毎日少しずつホコリが積もる場所。特に前面や側面の通気口はしっかりケアしましょう。
掃除の流れ
- 柔らかいマイクロファイバークロスで全体を乾拭き
- 通気口のホコリはエアダスターでシュッと吹き飛ばす
- USBポートやオーディオ端子は、細めのブラシや綿棒で軽く掃除
USBポートにホコリが詰まると接触不良の原因になるので、ゲームコントローラーやUSBメモリをよく抜き差しする人は定期的にチェックを。
キーボード・マウス周りの簡単お手入れ
ゲーミングPCの外観で意外と汚れやすいのがキーボードとマウス。
お菓子を食べながらプレイしていると、すぐに粉や皮脂がたまります。
道具 | 使い方 | 注意点 |
---|---|---|
エアダスター | キーの隙間に吹きかけてホコリ除去 | 逆さ使用は液漏れ注意 |
綿棒+中性洗剤を 薄めた水 | キーの側面やマウスの溝を拭く | 水滴を残さない |
除菌シート | マウスの表面やパームレスト拭きに便利 | アルコール入りは印字が消える可能性あり |
おすすめ習慣:ゲーム終了後にマウスをサッと拭くだけでも清潔感アップ。
ネイルしてる人はマウスのクリック部分に皮脂がつきやすいので特に意識すると◎。


外側の掃除は「クロスで拭く」「エアダスターで吹く」「綿棒で細部をケア」の3ステップ。
見た目もキレイになって気分も上がりますし、PCの寿命も延びます。
内部のホコリ掃除
ゲーミングPCの中は、気づかないうちにホコリがびっしり…。
放置すると 冷却性能の低下 → フリーズや寿命短縮 に直結します。
外側掃除に慣れたら、思い切って内部もお手入れしてみましょう。
サイドパネルを外す手順と注意点
- 電源を完全に切る
電源コードを抜き、数分放置して放電。 - サイドパネルのネジを外す
多くのケースは背面に2本程度のネジで固定。ドライバーを使って外しましょう。 - パネルをゆっくりスライド
無理に引っ張ると歪むことがあるので、ゆっくり横にスライド。
- 静電気対策のため、静電気防止手袋やリストバンドを使うと安心。
- 配線やパーツに直接触れない。あくまで「ホコリを飛ばす」のが目的。
エアダスターでのホコリ飛ばし方
内部掃除の基本は エアダスター。
- 角度は斜めに:真下から吹くとホコリが奥に入り込むのでNG。
- 短くプシュッと:長く噴射すると冷却液が出ることもあるため、数秒ごとに小刻みに。
- ホコリは外へ逃がす:部屋の中だと舞い散るので、ベランダや窓際で作業すると快適。
ファン・ヒートシンクの掃除
PC内部で一番ホコリがたまるのがファンとヒートシンク。冷却の要なので念入りに!
パーツ | 掃除方法 | 注意点 |
---|---|---|
ケースファン | エアダスターで羽根の両側を吹く | 羽根を指で押さえて回転させない |
CPUファン | ブラシで軽くホコリを払う → エアダスター | 強く触るとヒートシンクが曲がる恐れ |
GPUファン | 表面のホコリをエアダスターで飛ばす | 無理に分解せず外側からのみ |
内部は「サイドパネルを外す → エアダスターで吹く → ファンを重点的にケア」の流れが基本。
パーツ別のお手入れ方法
ゲーミングPCの内部掃除で特に大切なのが、主要パーツまわりのお手入れです。
ホコリがたまると熱がこもりやすく、ゲーム中のフリーズや寿命の短縮につながります。
ここではパーツ別にわかりやすく解説します。
グラフィックボード周り
ゲーミング性能のカギを握るグラボ(GPU)は、特に熱がこもりやすいパーツ。
ファンやヒートシンクにホコリが詰まると冷却効率が落ちます。
掃除方法
- 外側からエアダスターでホコリを吹き飛ばす
- ブラシで表面を軽く払う
- ファンを固定しながらエアダスターを使う(勝手に回転させない)
CPUクーラーとメモリ
CPUクーラーはPC全体の冷却を担うパーツ。ここが汚れると処理速度に直結します。
パーツ | 掃除方法 | 注意点 |
---|---|---|
CPUクーラー (ファン) | ブラシでホコリを落とし、エアダスターで吹き飛ばす | 羽根を指で押さえて回転を防ぐ |
ヒートシンク | フィンの隙間をエアダスターで吹く | 水分厳禁 |
メモリ | 周囲のホコリをエアダスターで軽く吹く | 基板に直接触れない |
電源ユニットのホコリ対策
電源ユニット(PSU)はホコリが溜まりやすい場所ですが、分解は危険なのでNG。
安全な掃除方法
- 外側の吸気口・排気口にエアダスターを軽く吹きかける
- フィルター付きケースならフィルターを取り外して水洗い
- 掃除機を弱めで当てて、外側のホコリだけ吸い取る
- グラボ:外側からホコリを飛ばす
- CPUクーラー&メモリ:エアダスター+ブラシで優しく
- 電源ユニット:外側のみ、分解は厳禁
これだけで十分、PCの冷却性能は大きく改善されます。
掃除の目安と頻度
ゲーミングPCは毎日使うものだからこそ、掃除のタイミングを決めておくと安心です。
ホコリは少しずつ溜まるので、放置すると冷却性能が下がり「ファンがうるさい」「ゲーム中に落ちる」といったトラブルに…。
定期的なメンテが快適プレイの秘訣です。
季節ごとの掃除スケジュール
季節によってホコリの溜まり方や湿度の影響が変わるので、目安として下記を参考にしてみましょう。
季節 | 掃除のポイント | 頻度目安 |
---|---|---|
春 | 花粉が入りやすくフィルターが汚れやすい | 月1回の外側&フィルター掃除 |
夏 | 高温でPCが熱くなりやすい | 月1〜2回、内部のホコリ飛ばし |
秋 | ホコリが舞いやすい季節 | 2か月に1回の内部掃除 |
冬 | 乾燥で静電気が発生しやすい | 2〜3か月に1回、静電気対策しながら |
煙草・ペット環境での注意点
タバコの煙やペットの毛は、PCにとって大敵。通常よりも早く汚れが溜まるので注意が必要です。
- 煙草を吸う環境
ヤニがファンやフィルターに付着してベタつきやすく、ホコリも絡みやすくなります。
最低でも 月1回の内部掃除 を意識しましょう。 - ペットと暮らしている場合
毛が通気口やファンに絡みやすく、排熱効率が一気に落ちます。
こまめなフィルター掃除+2週間に1回の外側掃除 が目安。
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- 普通の環境なら「外側は月1回」「内部は2〜3か月に1回」が目安
- 煙草やペットがある環境なら掃除頻度を倍にすると安心
掃除をラクにする便利グッズ
「掃除しなきゃ…」と分かっていても、つい後回しにしちゃうことありますよね。
そんな時に役立つのが便利グッズ。
うまく使えばホコリを寄せつけにくくできて、掃除の手間もグッと減らせます。
防塵フィルター・ケースファンの活用
PCケースには通気口がたくさんあり、そこからホコリが侵入します。そこで役立つのが 防塵フィルター。
- マグネット式フィルター
好きなときに外して水洗いできるのでお手入れがラク。
白やピンクカラーのケースにも合う可愛いタイプも販売されています。 - ケースファンの追加
正しいエアフロー(吸気と排気の流れ)を作ることで、内部にホコリが溜まりにくくなります。
静音タイプを選べば音も気になりません。
■メリットまとめ
グッズ | メリット | 掃除のしやすさ |
---|---|---|
防塵フィルター | ホコリの侵入を防ぐ | 取り外して水洗いOK |
ケースファン | 冷却効率UP+ホコリ抑制 | 定期的に軽く拭くだけ |
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ケーブルマネジメントでホコリを減らす
意外と見落としがちなのが ケーブルの整理。
配線がゴチャゴチャしているとホコリが溜まりやすく、掃除もしにくくなります。
- ケーブルスリーブや結束バンドでまとめる
- ケーブルトレーを使って机裏に収納する
- 色付きケーブルカバーを選べばインテリア感覚で楽しめる
防塵フィルターやケースファンで「ホコリを入れない」、ケーブルマネジメントで「掃除しやすくする」。
この2つを取り入れるだけで、PC環境はずっと清潔に保てます。

よくある質問(Q&A)
ゲーミングPCの掃除って、やり方を間違えると壊れそうでちょっと怖いですよね。
ここでは特に多い質問をまとめました。
- エアダスターは逆さに使ってもいい?
-
逆さにすると冷却液が出て、パーツに付着してしまう危険があるのでNGです。
- 必ず 缶を立てた状態 で使う
- 長時間プシューっと噴射せず、短く数回に分けて使う
- 不安なら「逆さ使用OKタイプ」のエアダスターを選ぶのも安心
- 掃除機を直接使っても大丈夫?
-
PC内部に直接ノズルを入れて掃除するのは危険です。
- 吸引力が強すぎてパーツが壊れることも
- 静電気が発生して基板をショートさせる可能性あり
- 使うなら「外に舞い散ったホコリを吸うだけ」にとどめる
代替方法:内部はエアダスター、外側のホコリは掃除機、と役割分担するのがベスト。
- 年に何回くらい内部掃除が必要?
-
通常の環境なら 年2〜3回(4〜6か月ごと) が目安です。
スクロールできます環境 掃除頻度の目安 普通の部屋 半年に1回程度 夏前・冬前の季節替わり 追加で1回やっておくと安心 タバコを吸う / ペットあり 1〜2か月ごとに軽い内部掃除 都会のホコリっぽい環境 3か月ごと
まとめ
ゲーミングPCのお手入れは、難しそうに見えて 「外側はこまめに拭き取り」「内部は定期的にホコリ飛ばし」 というシンプルな習慣が基本です。
- 外側 → クロスやエアダスターでホコリを防止
- 内部 → 4〜6か月ごとにエアダスターでホコリを飛ばす
- 環境によって調整 → タバコ・ペットがある場合はよりこまめに
■お手入れの目安表
掃除内容 | 頻度の目安 |
---|---|
ケース外側の拭き取り | 週1回 |
USBポートや周辺機器 | 2週間に1回 |
内部のホコリ掃除 | 4〜6か月に1回 |
フィルターの水洗い | 季節ごと |
ペット・喫煙環境 | 1〜2か月ごとに内部掃除 |
大切なのは「ホコリをためない工夫」と「素材や環境に合ったお手入れ」。
お気に入りのゲーミングPCを清潔に保てば、見た目も性能も長持ちして、安心してゲームに集中できます。